<現役奨学生から>



コロナ禍での大学生活

           4年 山崎美里さん(本渡出身、天草高校卒)

入学当初から、東京天草育英会の皆様には大変お世話になり、感謝申し上げます。

コロナウィルス感染症拡大により、様々な変化の中、新しい生活スタイルを確立していくべき世の中となりました。昨年は、学生である私も、従来のようにキャンパスへ通い、対面で講義を受けることができなくなり、天草の実家にてオンラインで講義を受け、課題に取り組む、という状態が1年間続きました。大学は大勢が一堂に会するので、完全にオンライン授業となりました。

オンラインで講義を受講でき、学べる環境があるのはとても助かりましたが、教授や友人に直接会うことができない、というのは、とても大変なことでした。気軽に質問をしたり、授業の合間の他愛もない会話をしたりというのは、実は私たちにとって不可欠な時間だったし、そこで得るものがあったのだな、やはりどうしてもオンラインでは失ってしまう部分があるのだな、と痛感しました。

今年度は、オンラインと対面を併用した形で大学は始まりました。私は4年生になったので、卒論のために研究室に配属され、研究活動が始まっています。1年ぶりの東京の生活は、まだまだ油断は決してできませんが、大学に足を運び、授業、研究に励むことができており、充実しています。修士課程にも進学することになりました。

ふと、故郷天草が恋しくなることもありますが、妹とのテレビ電話や、父から送ってくる天草の美しい写真を見て、家族からもパワーをもらいながら、精一杯頑張っていこうと思います。

今後とも、よろしくお願いいたします。
      (2021年6月記)

お父さん撮影の天草の写真


東京天草育英会と私

           A さん (五和町出身、天草高校卒)

朝晩と冷え込みが厳しくなる季節となりました。皆様お元気でお過ごしでしょうか。私は今、卒業論文の提出に向けて大詰めを迎えているところです。
 私は4年間、東京天草育英会の皆様に支えられ、この大学生という貴重な時間にたくさんの経験をさせていただくことができました。様々な集会にお招きいただく機会があり、人生譚や知識のご教授、ときには経営なさっているお店へお邪魔させていただいたこともありました。
東京という天草から遠く離れた地で、天草を故郷とする方々と巡り会うのはとても不思議な感があり、また、大変温かく、心強く思いました。
私は大学に進学して以来、関東の様々な美術館へ足を運び続けました。そこでの作品との出会いと日々の学習から日本美術に興味を持ち、現在は近世の工芸作品について研究を行っています。
この4年間が実りある時間になったのも、育英会の皆様のご助力のおかげです。
末筆ながら、この育英会をきっかけに出会ってくださった皆様に感謝申し上げます。
                       (2017年3月記)
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